#4 国家試験の基礎知識

みなさんはいつ頃から看護師国家試験を意識するようになっているでしょうか。
まだまだ先のことだからといって、とくに意識していない方もいるかもしれません。ですが、看護師国家試験は1年生の頃から学ぶ知識も問われます。例え1年生であったとしても1年生なりの勉強の仕方があります。まずは看護師国家試験とはどういうものなのかについて確認しましょう。 

試験日

かつて看護師国家試験は年2回実施されていましたが、現在の看護師国家試験は年1回しか実施されていません。
そのため、みなさんが最終学年になった年の2月に受験することになります。例年、2月中旬~下旬の日曜日に実施されます。また、同時に助産師や保健師の国家試験を受験する方もいると思いますが、例年、助産師国家試験や保健師国家試験は看護師国家試験の1~3日前に実施されます。そのため、3日間連続して試験を受けるという場合もあります。毎年、夏頃に発表されますので、正確な日時については厚生労働省の発表を待ちましょう。 

また、准看護師は都道府県が実施する試験ですので国家資格ではありません。
試験日は各都道府県によって異なりますので、受験される場合は各都道府県の准看護師試験開催情報を参照してください。看護師国家試験の受験日と同じ開催県もあれば、異なる開催県もありますので、看護師国家試験だけでなく、准看護師試験も同じ年に受験することも可能です。 

試験地

試験地は何か所かに分かれて実施されます。
ご自身が通学している学校所在地の都道府県では開催されていない場合もありますので、厚生労働省から発表される情報を待ちましょう。みなさんが受験される試験地について、例年、都道府県については大きく変化はありませんが、試験地となる都道府県内でも何か所かに分かれている場合もあります。学校の先生などに先輩方がどこで受験したのかを確認するようにしましょう。 

遠隔地の場合、ホテルでの前泊を必要とすることもあります。
学校でまとめて宿泊予約をする場合や、個人で宿泊予約をする必要がある場合もありますので、学校の先生に確認するようにしましょう。試験当日は雪等によって、公共交通機関が機能しない場合もあります。試験会場への経路については第二、第三の手段まで考えておき、万全の準備をして試験会場まで行くようにしましょう。 

試験範囲

これまで学校で受けてきた試験と同じで、看護師国家試験にも試験範囲があります。
この試験範囲を示しているのが、看護師国家試験出題基準です。これは厚生労働省から発表されるもので、4年に1度、改訂されます。平成30年版看護師国家試験出題基準から第107回~第110回までの国家試験は出題されました。第111回からは新出題基準が出ますので、その発表を待ちましょう。過去の出題基準についてはリンク集からご覧いただけます。 

試験問題

看護師国家試験は主観式問題(論述式)ではなく、客観式問題選択式)で出題されます。
問題は4つの中から1つの正解を見つける4肢択一、5つの中から1つの正解を見つける5肢択一、5つの中から2つの正解を見つける5肢択二に大きく分かれます。5肢択二は2つとも正答を選べて正解となりますので、1つだけ正答を選んでも部分点はありません。また、試験は正解と思う番号を鉛筆等で塗りつぶすマークシート式で解答をしていきます。1問以上計算問題が出題され、2~3桁で0~9の中から自由に記載する自由選択式の問題もあります。 

その内容は看護の基本的知識が問われる必修問題が50問、より専門的知識が問われる一般問題が130問、看護場面の状況への対応力が問われる状況設定問題60問に分かれます。必修問題は50問中40問以上の正解を必要とする絶対評価形式が取られています。合格するためには必ず40点以上を必要とします。一方で、一般問題(1問1点)と状況設定問題(1問2点)は250点満点中何点取れば合格なのかについては、変化する相対評価開式が取られています。これはその年の問題の難易度や受験生の得点率によって変化します。この合格の最低ラインがボーダーラインと呼ばれ、毎年3月末頃に厚生労働省から発表されます。 

例えば、ボーダーラインが160点の場合、 

 

必修の点数

一般+状況の点数

合否

Aさん 

48

170

合格

Bさん

45

150

不合格

Cさん 

38

180

不合格

となった場合、Aさんは必修も一般+状況もボーダーラインをクリアしているので、合格します。Bさんは必修が40点以上取れていても、一般+状況はボーダーラインをクリアしていないので不合格になります。Cさんは必修が40点未満なので、たとえ一般+状況がボーダーラインをクリアしていても不合格になります。 

解答時間

試験は午前午後と分かれ、それぞれ2時間40分160分)ずつあります。
多くの学校の講義時間が1コマ当たり1時間30分(90分)であることを考えると、非常に長いと思われるかもしれません。ですが近年、状況設定問題が長文化しており、問題文を読む時間、考えて正解を選ぶ時間、見直す時間を考えると時間が足りないという受験生も少なくありません。 

必修問題と一般問題は比較的短文ですので1問当たり1分間ペースで、状況設定問題は1問当たり2分間ペースで、それぞれ解くと150分かかります。
それだけでも見直しの時間が10分間しか取れないので、試験の時間配分はしっかりと身につけておく必要があります。それらは模擬試験などで活用するとよいでしょう。あるいは過去問を1年分、時間を計って解いてみるのもよいかもしれません。ご自身がどの程度、問題を解くのに時間がかかるのかを知ることで、自分に適した問題の解き方を見つけるようにしましょう。 

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