#2 模擬試験を活用しよう

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6月ころになると模擬試験を1回は受けているという方も多いのではないでしょうか。試験の結果を受け取って、その後の勉強に生かすことはできていますか。
今回は模擬試験の活用について、ご紹介いたします。 

模試を選ぼう

どこの模試業者がよいのかという質問をよく受けます。場数を踏むという意味においてはたくさん受けたほうがよい気がしますが、模試は受けるだけでなく、弱点を把握して復習をすることが重要です。
弱点領域を克服するためには数をこなすよりも、まずは質の高い復習をすることが必要です。その復習に役立てられるのが解説書であり、解説書がしっかりしている模試は質の高い復習が行いやすいといえます。正誤だけでなく、周辺知識も学べるものがよいでしょう。
いい解説書が見分けにくい方は、客観的に模試業者をみている学校の先生に聞くことがおすすめです。そのほか、いい模試を厳選するには以下の鉄則があるので参考にしてみてください。 

鉄則 受験者数が多い模試を受けよう

近年の看護師国家試験受験者数は、6万人程度います。そのため、皆さんが国家試験を受ける際にも同程度の受験生がいると予測されます。看護師国家試験の合格率は約90%であるため、下位の約10%である6千人の受験生が悔しい結果となっているのです。 

自分が全国の受験生の中で、どの位置にいるのかを正確に把握するためには、より多くの受験生のいる模試を受けることがおすすめです。大手模試業者の各回の受験者数は、2万~4万人ほどです。とくに国家試験直前の第3回全国模試などは多くなる傾向にありますが、第1回や第2回でも2万~3万人の受験者数がいるところもあります。受験者数が多い模試は、パンフレットなどでもセールスポイントとして必ず書いてあります。

模試を受けよう

模試はさまざまな形で受けることができます。ご自身が通学している学校で受けることが多いと思いますが、外部会場で受けられる模試もあります。
学校単位での申し込みのものもあれば、個人で申し込みできるものもあります。在学中の皆さんは、学校で受ける模試で十分でしょう。
外部会場で実施している模試の申し込みができるのであれば、冬の時期に1度受けてみるのもよいかもしれません。他の学校の受験生がいる環境でご自身の力が発揮できるのかどうか、国家試験の予行演習となるでしょう。 

模試の特徴

多くの模試業者は、第1回全国模試、第2回全国模試、第3回全国模試と年間3回実施していることが多いです。 それぞれの回に以下のような特徴があります。 

できれば同じ業者の模試を3回受けることがおすすめです。模試は国家試験出題基準に沿う問題を第1回~第3回までに分散させています。そのため、同じ業者を利用している場合は、同じ問題が出題されることがなく、さまざまな問題に触れることができます。第1回をA社、第2回をB社、第3回をC社と変えてしまうと、場合によっては同じ問題ばかり問うことになりかねません。

模試を受ける際には、後々で復習に用いることが出来るようにマークをつけましょう。
例えば以下のようなマークを解答しながら問題用紙につけて、復習に生かしましょう。

○:自信をもって解答した
△:2択や3択まで絞れたが、正答を選べているか確証はない
×:全く分からなかったので、適当に選んだ

復習をしよう

模試を受けたあとはそのままにしていませんか?模試を受けてから成績表を受け取るまで、長いと1か月以上かかることもあります。その間に何もしなければ、せっかく受けた模試も無駄になります。 

そこで先ほどの○△×のマークを生かして復習を行います。終わった後は解説集を受け取れるので、自己採点を行いましょう。○のマークで正解していればよいのですが、○のマークで不正解の場合は注意が必要です。何らかの勘違いをしている可能性があるので、しっかりと復習を行います。△のマークは正解でも不正解でも、あと少しで○にすることが出来る問題です。優先して復習するとよいでしょう。得点力UPにつながりやすい問題といえます。×のマークは正解でも不正解でも、時間をかけて復習していきます。まだまだ国家試験まで時間は多くあります。今のうちから復習し、×の問題も克服していきましょう。 

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